「時代は繰り返す」と言うが、色んな要素が別々に輪廻を回している。
その中の一つが「主義的傾向」である。
大きく2つに分けるなら、「富」と「名誉」のどちらを取るかであり、3つに分けるなら、「物質主義」、「数値主義」、「精神主義」の3つでもある。
物質主義といえば、これは目に見えて触れる「物体」に手を加えたり、それらを手に入れようとする時代だ。
マイホームや車、腕時計やブランドバッグなどがその典型例。
そこから、物的資産を富として蓄える傾向が強くなり、貯蓄自体も多くなる傾向がある。
すると、資産額、つまり数字が物を言うようになり、数値主義へ入っていく。
数値主義は、成果よりも成績を重視する傾向になる時期で、とにかく数値が物を言う。
その影響として、数字としての資産を銀行の残高や電子マネー、それから仮想通貨などで蓄えようとする傾向が強い。
現代で言えば、SNSのフォロワーや拡散の数を稼ぐことにつながり、それが「名声」を集めようとする心の穴の様になっていく。
おそらくそれは、商売と豊かさに溺れた者たちが孤立した社会を生きてしまうからだ。
最後の精神主義は、心や精神性が大切だったのだと、ようやく気づいた人たちが精神修行をおこなうような傾向にある時代だ。
このときには宗教的なことが流行るが、それはあくまで心を満たすことや、人格を磨くためであることが多い。
人格から人徳が高まってくるうと、今度は名誉を重んじるようになる。
その者達を筆頭として、今度は精神性が高まったのだから「貢献」活動をしようという運動が起こりやすくなる。
最後は元の物質主義に戻ってくるわけだが、目に見て触れるものを美化しようとする。
美しさにも様々な定義がありそうだが、主には見た目、そして機能美が高まっていくだろう。
おそらく、この輪廻は前回どうだったか?を覚えているかどうか?で未来が大きく変わる。
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